中央道伊那スキーリゾートを運営する伊那リゾート(長野県伊那市)と、阿智村でヘブンスそのはらを運営するジェイ・マウンテンズ・セントラル(阿智村)は来春までに経営統合することで合意した。両スキー場の統合で、営業活動の効率化や集客の強化を図る。国内スキー人口の減少が続くなか、生き残りを懸けたスキー場の再編が動き出した。

1日付で両社の社長にヘブンスそのはら支配人の白沢裕次氏が就任した。今シーズンの営業開始が目前であることから、「来年3月までをメドに一緒にしていきたい」(白沢氏)としている。

統合形態については新会社設立や吸収合併など広範に検討している。伊那リゾートの親会社であるクロスプロジェクトグループ(白馬村、辻隆社長)は「あくまで対等な合併」(辻社長)としており、両社で今後詳細を詰める。

まず今季から営業面で連携する。両スキー場は主に名古屋など中部圏を商圏としており、情報提供を通じた両スキー場への誘客などで協力する。1泊などで帰ってしまうスキー客を「広域連携で2泊、3泊と長期滞在につなげたい」(白沢氏)という。
ジェイ・マウンテンズ・セントラルはロープウエーなど夏季の利用者数を10年弱で2倍にした実績があり、伊那リゾートにも夏季の営業ノウハウを提供する。統合後の売上高は相乗効果なども踏まえ、8億円程度となる見込みだ。

スキー人口は人口減などを背景に減少傾向が続いており、ピーク時の1990年代前半の4割以下に減った。一方、国内のスキー場はあまり減っておらず、経営の厳しいスキー場は少なくない。2008年のリーマン・ショックや東日本大震災で海外客の減少も懸念されており、再編機運は高まっている。
(日本経済新聞)