本格的なスキーシーズンの到来を控え、猪苗代町は12月から町内7カ所のスキー場で、積雪時に空間放射線量がどの程度低下するか調べる実証実験を行う方針を固めた。スキー場の安全性をアピールし風評被害を防ぐのが狙い。スキー場の協力を得ながら測定、数値を公表する予定だ。

町はこれまで、独自に町内34カ所(高さ1メートル)の空間放射線量を測定している。数センチの積雪を観測した11月25日時点では、毎時約0・1〜0・4マイクロシーベルトと従来の測定値と比べ大きな変動はなかった。だが、水が放射線を遮へいする性質に着目し、雪でも同様の効果が得られるかを実証する。

スキー場には12月6日ごろから測定器を貸し出し、積雪時でも同じ高さで測れるよう、あらかじめ地表にポールを立て、高さ1・5メートルと2メートルで測定する。

町商工観光課によると、昨年12月〜今年3月の7スキー場の来場者は、49万7541人で過去5年間で最高を記録。しかし、今季は修学旅行などの団体客のキャンセルが相次ぎ、経費削減のためコースの一部を閉鎖するスキー場もあるという。

石田幸一課長は「雪で放射線量が低下したデータが得られれば、スキー場の誘客に弾みがつく」と期待している。
(毎日新聞)