民間調査機関の帝国データバンク長野支店は7日、山ノ内町平穏の志賀プリンスホテル(山本重一代表取締役)が2日付で事業を停止し、事後処理を弁護士に一任したと発表した。負債総額は7億9500万円。

同支店によると、志賀プリンスホテルは1960年に山小屋経営を目的に創業。73年から志賀高原の熊ノ湯スキー場近くに立地する観光ホテルとして、スキー客を中心に営業した。ピーク時の91年9月期には売上高は約3億円だった。

しかし、スキー人口の減少や景気低迷などから08年9月期の売上高は9400万円に落ち込んだ。また、設備投資に伴う借入金も多額で、債務超過状態に陥っていた。夏場の観光客の取り込みも図っていたが、東日本大震災の影響も重なり事業継続を断念したという。

県内のホテル・旅館業者では個人消費の低迷などから11年に入っての経営破綻が続き、10月末時点で13件。01年以降で最多だった06年の12業者を上回る。同ホテルの法的申請が適用されれば14件目。

ホテル・旅館業者の経営破綻は、東日本大震災で予約のキャンセルが相次いだことや景気低迷が要因で、同支
店は「倒産してしまいそうな業者も多く、今後更に増える可能性は高い」と指摘している。
(毎日新聞)