県の魅力を紹介する阿部守一知事=8日、北京市内で(朝田憲祐撮影)中国を訪れている阿部守一知事らは8日、冬のスキーシーズンを前に、北京市内で旅行業者や中国メディアを対象に観光説明会を開いた。

訪中したのは、県内の観光業界や自治体の関係者ら50人。中国でスキー人気が高まりつつある中、阿部知事は「3000メートル級の山々に囲まれた景色は素晴らしい。約100カ所あるスキー場は家族連れ向けから本格的なコースまであり、温泉でくつろぐこともできる」とアピールした。

商談会では、春スキーとともに高遠城址(じょうし)公園の桜を楽しむルートなど7つのモデルコースも提案。参加した北京の旅行業者は「スキーといえば北海道しか知らなかった。サルが温泉に漬かる露天風呂も魅力」と話した。

日本の観光業界は国内市場が頭打ち傾向な中、経済成長の恩恵を受け、海外旅行志向が旺盛な中国からの誘客が鍵となっている。

ただ、中国人観光客に人気なのが、東京と大阪を結び、業界で「ゴールデンルート」と呼ばれる地域。日本政府観光局の調査では、昨年度の中国人の訪日観光客の地域別訪問率(複数回答)は、東京の80%を筆頭にゴールデンルート上の府県が上位に並び、長野は1・4%(16位)にとどまっている。

県国際観光推進室の佐藤公俊室長は「スキーという他県にはない魅力で差別化を図ることで、観光客を呼び込めれば」と訪中の成果に期待した。
(中日新聞)