新得町のサホロリゾートスキー場の拡張を計画している加森観光(札幌市)は30日夜、同町で住民説明会を開き、環境保全のため変更した事業内容を説明した。同社は11月中の着工と来年12月のオープンを目指す。道の特定開発行為審査会は7月、計画を認める答申をまとめたが、国有林の使用許可申請が未提出など、着工に必要な手続きが遅れており、計画が予定通り進むかは微妙だ。

計画では現在のスキー場北側の佐幌岳北斜面約88ヘクタールにリフト2基や5コースを増設する。北斜面は降雪量が多く、営業期間を1カ月以上延ばせるという。総工費は約10億円。

予定地の大半は国有林で、ナキウサギやシマフクロウなどの希少生物が生息するとされる地域。審査会の指摘を受け、貴重な巨木を残すなどし、施設やコースを移動するなど計画を変更した。

北斜面の開発を巡っては反対運動で別の会社が断念。今回も森林の大規模伐採を伴うため自然保護団体などが反対している。説明会でも出席者からは希少生物の生息確認調査のずさんさを指摘する声が出た。
(毎日新聞)