秋風を受けながら高低差200メートルのゲレンデを上り下りする稲束=新潟県南魚沼市で、神田順二撮影スキー場のリフトを使って稲を干す「天日干し」が、南魚沼市石打の石打丸山スキー場で本格的に始まった。南魚沼の秋の風物詩として知られ、10月半ばまで行われる。

この天日干しは、シーズンオフの施設の有効利用として04年から始まった。全長800メートル、標高差200メートルのリフトに架けられた稲束は、秒速1メートルの速さで秋空に舞う。雨が降り出しそうな時は、リフトの格納庫に収納し、1週間で乾燥できるという。

今年は、70俵(4・2トン)を天日干しにする。「天空米」の商標で、10キロ2万2000円で販売されるが、すでに7割が予約済みという。

リフトを運営する「日本リフトサービス」の大神田裕司社長は「東京電力福島第1原発による影響を心配したが、稲から放射性物質は検出されず、ほっとした。今年も最高においしい天空米を届けたい」と話している。
(毎日新聞)