松本市安曇の乗鞍高原温泉スキー場を運営する市出資の第三セクター、乗鞍観光(中沢隆司社長)は31日、定時株主総会を開いた。同社は9月29日にスキー場事業をホテル・スキー場経営のマックアース(兵庫県養父市)が設立する新会社に引き継ぎ、乗鞍観光は負債処理を受け持つとする会社分割計画を提出、承認された。乗鞍観光は約14億円の負債を処理後、清算する。

分割計画などによると、新会社名は「のりくら総合リゾートサービス」でマックアースが全額出資。同社社長の一ノ本達己氏が新会社社長に就任する。新会社は乗鞍観光からスキー場施設を購入し、社員も引き継いで雇用する。

中沢社長は総会で、債権者である金融機関からも計画に同意を得たと報告。出席株主の議決権の99%以上が賛成。反対はなかった。

中沢社長によると、乗鞍観光の借入金は施設の売却益だけでは返済できない見込みで、「金融機関と債務カットなどの交渉をしていく」とした。一ノ本社長は「乗鞍を有数の山岳リゾートにしたい」、総会に出席した松本市の坪田明男副市長は「(新会社に)乗鞍再生の大きな力になってもらいたい」と話した。

総会では乗鞍観光の2011年6月期の決算を報告。売上高は2億9400万円余で5500万円余の純損失を計上した。
(信濃毎日新聞)