本格的な但馬牛の放牧が始まったスキー場ゲレンデ=香美町小代区新屋のミカタスノーパーク 兵庫県香美町小代区新屋のミカタスノーパークスキー場がゲレンデで但馬牛の放牧を始めた。全国に誇る但馬牛を観光資源として活用し、観光客を誘致するのが狙い。

関係者らは、今年から進めている同スキー場を四季型観光地とする取り組みの第一歩と位置付けており、冬はスキー場、そのほかのシーズンには、放牧を中心にした「観光牧場」としてPRしていく。

同ゲレンデは約20ヘクタールの広さ。これまで地元の畜産農家がゲレンデの一部を利用して放牧(約5頭)していたが、今年から村岡区宿の上田畜産(上田伸也社長)と契約し、今月15、16日に35頭の但馬牛を放牧した。将来的には50頭の放牧を目指す。
同ゲレンデは、放牧場として規模が大きく、豊富な牧草をはじめ、水飲み場や木陰などが適度にあり、放牧の最適地になっている。また放牧した牛が遠くに行かないように電柵を備えており、放牧された牛は広々としたゲレンデで元気に成長している。

ミカタスノーパークは将来、放牧した但馬牛を観光客らが近くで見学できるトレッキングコースを整備するほか、観光客らが但馬牛と触れ合うことができるエリアを設けることも検討している。

また冬季以外は閉鎖している管理センターにある食堂施設、休憩施設などを活用し、但馬牛肉が味わえるレストランや但馬牛グッズなどを販売する土産品店などとする考えもある。

このほか但馬牛の歴史やジオスポット、小代区の歴史や暮らし、観光スポットなどを紹介できる観光ガイドも養成し、観光客の受け入れに取り組む。

但馬牛をメーンにしたミカタスノーパークの本格的な四季型観光の取り組みは、地元の新屋地区もコテージ利用客の増大、雇用拡大、地域活性化につながるとして期待している。

ミカタスノーパークの田野公大支配人(56)は「スキーの冬季だけではなく、春から秋にかけての四季型観光の開発は長年の懸案だった。但馬牛放牧のスタートに続き、本格的に観光牧場の開発に取り組みたい」と話している。
(新日本海新聞)