東日本大震災を受け、上田市や商工会議所、金融機関などで構成する「上田市地域経済連絡会議」が29日開かれ、震災の影響についての報告があった。

菅平高原や別所温泉、鹿教湯温泉などの観光地で宿泊客のキャンセルが相次いでいるのを始め、製造業や建設業、卸・小売り、飲食業などでも操業縮小や資材の高騰・不足、重油の入手困難などに見舞われている状況が指摘された。

多くのスキー場を抱える菅平高原では、約2千泊の取り消しが出たホテルがあった。

このほか別所温泉では約3億5千万円分のキャンセル、鹿教湯温泉では把握できた13軒のホテル・旅館だけで3〜5月の予約が875件4296人キャンセルとなった。

また、市が聞き取りをした中小製造業では「親会社のラインがストップし、予定が立たない」「受注先の福島工場が被災し、新規受注が見込めない」「メーカーの生産ストップで99%稼働していない。社員の出勤抑制をしている」などの声が出ている。

原発事故の影響で取引先の社員が退避し、これに伴って受注減少や出荷停止も起きている。

さらに建設業では資材の不足や高騰で採算性が圧迫。中国からの研修生の確保が不透明となり、不安を抱える農家もある。飲食業でもこの時期に多い歓送迎会が中止になるといった影響が出ているという。(asahi.com)