「縦にも左右にも大きく揺れた。しがみつくしかなく、落ちるんじゃないかと焦った」

11日の地震発生時、蔵王温泉スキー場の蔵王ロープウェイに乗っていた堺市の大阪府立大4年津守晃一朗さん(23)が13日ゴンドラ内での様子を振り返った。

津守さんは、友人3人と卒業旅行で同スキー場を訪れていた。携帯電話に緊急地震速報が届いたのは樹氷高原駅から地蔵山頂駅に向かう中間地点まで来た時。その3秒後に大きな揺れに襲われ、ゴンドラが止まった。

吹雪で外は真っ白。断続的な揺れは、余震のためなのか、強風のためなのか分からない。

無線を通して他のゴンドラからは、「寒いし怖いし、早く出して」という女性の声も聞こえた。復旧まで約1時間。中年女性がくれたチョコに助けられたという。

蔵王には仙台空港経由で訪れていた。同空港に着いたのは10日。「1日違っていたら……」。胸が締め付けられた。

仙台空港が使用できないため、帰路は山形空港から伊丹空港へ向かう便に振り替えてもらい、14日に帰宅の途に着く予定だ。
(読売新聞)