12日未明以降、東北・太平洋沿岸地震とは別に、新潟県中越地方を震源とする地震が相次いだ。地元自治体からは「東北に支援隊を派遣したばかりだったのに」などと驚きの声も上がった。

震度6強を記録した長野県栄村では土砂崩れや雪崩を受け、午前9時現在で7集落の137世帯、計300人以上が孤立したまま。

村役場でも多くの机やロッカーが床に倒れ、村総務課の石塚雄樹さんは「(平成16年の)中越地震などに比べても、被害の大きさは今回が上」と声を震わせた。

新潟県十日町市では、11日に地元消防隊や県立十日町病院の災害時派遣医療チーム(DMAT)が東北地方に支援派遣されていた。震度6弱の強い揺れを受け、市職員の女性は「地元がこんな事態になるとは、予測していなかった」と振り返る。

山岳地帯では今もスキーシーズンが続いていた。上越国際スキー場(新潟県南魚沼市)は12日に開催予定だった年に一度のイベント「上越国際スキーカーニバル」の中止を急遽(きゅうきょ)決定。

野沢温泉スキー場(長野県野沢温泉村)は12日の営業を全面休止した。同温泉観光協会は「今後の見通しも不透明。経済的な影響は計り知れない」とため息混じりに話した。
(産経新聞)