スキーはスノボより1.5倍死ぬ確率が高いスキーはスノーボードよりも、安定しており転びにくく、素人でも短時間で滑れるようになると言われている。一見、安全そうに見えるのだが、スキーの方がスノボよりも死亡率が高いという点で、危険であることがわかってきた。

米国スキー場協会によると、ゲレンデでケガをする確率はスキーよりもスノボの方が高いという。一方、死亡率はというと、スキーの方が高いというのだ。

ウィンタースポーツのケガを40年以上にわたり研究してきた、ロチェスター工科大学名誉教授のジャスパー・シェアリ博士によると、「スキーの死亡確率はスノボの1.5倍も高い」と説明している。
その理由についてシェアリ博士が言うには、スノボはいわば大きなイカリみたいなもので、転倒したときボードが雪を引きずるため、ブレーキの働きをして徐々に減速して行く。

しかし、スキーの場合、転倒するとスキー板は簡単に足から外れ、そのままのスピードで投げ飛ばされる。高速であればあるほど死ぬ確率は高くなる。速いスピードで木やポール、フェンスにぶつかれば、即死する可能性さえあるだろう。

スキーの板が足から外れやすいのは、骨折を防ぐためだ。世界的に普及し始めた1970年代、足が板に固定されていたために、骨折事故が多発していた。

現在ではスキー板はすぐに外れ、また着用する装備の安全性が高まったこともあり、ゲレンデでのケガは大幅に減っている。実際、スノボに比べてケガの確率は60パーセントも低い。しかしその反面、死亡率は下がる兆しを見せていないのである。

プロスノーボーダーのジェームズ・スタインフォード氏は、スキーとスノボの文化の違いについて次のように述べている。「スキーは結局のところ、競争でスピードを競う性質であるのに対し、スノボはジャンプとかトリックとか、動作や技術を追求し、ゆっくりしたペースでやるからだ」と。一見危険そうに見えても、スピードを出さないので、死ぬ確率は低いというわけだ。

この研究結果に対して、否定的な見解をする人もある。つまり「どちらの方が危険か」という以前に、スキーであれスノボであれ、どういう態度でゲレンデに来るかで、事故率も変わってくるのではないかと指摘している。

詰まるところ、無茶をすればケガするのも当然。無理をしないで、自分の技量にあったペースで滑ることが、安全ではないだろうか。
(ロケットニュース24)