ろう者五輪に初出場 スノーボードの日光・手塚さん日光市内の会社員手塚久野さん(33)が2月、スロバキアで開かれるろう者のオリンピック「デフリンピック」に、アルペンスノーボード競技で初出場する。

4歳でスキーを履き、24歳でスノーボードを始めた時から夢見ていた舞台。手塚さんは、好成績を目指すことに加え「耳が聞こえない人たちにデフリンピックとスポーツの魅力を伝えたい」と意気込んでいる。

デフリンピックの開催は4年に1度。今回出場する日本選手は21人おり、本県からは手塚さんを含め4人が出場する。

手塚さんの種目はパラレル大回転。2人並んで滑走し、タイムを競う。

手塚さんは生まれた時の黄疸の影響なのか、耳が聞こえない。小中高とも宇都宮市の学校に通い、小中学校は難聴学級で、高校の授業は友人にノートを見せてもらいながら乗り切った。

高校卒業後、製薬会社グラクソ・スミスクライン(東京都)に入社。土沢の今市工場で、在庫管理業務に携わっている。
スノーボードを始めたのは2002年。友人に誘われ「耳が聞こえない暗い気持ちを乗り越えたい」と、練習を始めた。

06年にフリースタイルからアルペンに転向すると、全国ろうあ者冬季体育大会や国際大会の大回転・回転種目で、優勝や準優勝を果たした。

雪がない時季は海外に飛び、国内では衝突の危険を避けるため、人が少ない北海道のスキー場で練習している。

今大会の試合は2月20日。同8日に出発し直前まで現地で調整を行う。「緊張するので何も考えずに頑張りたい」と手塚さん。ポールをうまく避けることなどが課題という。

また、昨年から手塚さんの競技活動を支援してきた同社は今回、遠征費を社と社員の寄付で賄う予定だ。
(下野新聞)