松本市が指定管理者方式で委託運営する同市安曇の乗鞍高原いがやスキー場を今季限りで廃止する方針であることが、23日までに分かった。

リフトの維持管理費など市の負担が重く、近くにより大規模な乗鞍高原温泉スキー場もあるため。跡地は夏場にも観光客を呼べるようマウンテンバイクコースなどを整備する方針だ。

いがやスキー場はペアリフト1基のみで、1988(昭和63)年に旧安曇村が開設。名称は国際オリンピック委員会委員の猪谷千春氏が少年時代、同スキー場付近で練習したことにちなむ。

乗鞍高原温泉スキー場を経営する市出資の第三セクター「乗鞍観光」が、2007年度から指定管理者として運営。平日に客が少ないため土日祝日と年末年始のみの営業にした昨季は、利用者数が前季比42・5%減の7148人だった。

市は合併後の05〜08年度、いがやスキー場事業特別会計に一般会計から2500万〜2900万円余を繰り入れて赤字分を補てん。

昨年度は同社への委託方式を変え483万円余に抑えたが、今後数千万円を要するリフトの大規模整備が必要になっていた。

地元はゲレンデ廃止の代わりに誘客につながる後利用策を求めており、市が検討していた。

今月初め、市から廃止と後利用策について説明を受けた、地元ののりくら観光協会の奥原満登会長は「新しい施設をどう生かすか考えたい」と話している。

最後となる今季の営業は28日〜来年3月21日の年末年始と土日祝日。
(信濃毎日新聞)