コース外滑走をする利用者のための「ローカルルール」が掲示された乗鞍高原温泉スキー場のリフト券売り場松本市安曇の乗鞍高原温泉スキー場が今季、「山岳スキー場」のイメージを打ち出す試みとして、進入禁止だったコース脇やスキー場外の非圧雪斜面の滑走をスキーヤーの自己責任で認める「ローカルルール」を設けた。

事故防止のためコース外滑走を禁じている北安曇郡小谷村や白馬村などのスキー場とは異なる対応。運営する市出資の第三セクター乗鞍観光は、「乗鞍には禁止するほど危険な場所はほぼない」としている。

同スキー場は昨季、利用者数がピーク時の6分の1程度に減少。同社の宮下了一常務によると、乗鞍岳山頂部まで登って滑り降りる山スキーの人気が高まっていることから「パウダースノーを楽しめる非圧雪斜面」を魅力の一つに打ち出すことにしたという。

ローカルルールは「スキー場エリア外での遭難・事故で捜索、救助が行われた場合は費用の実費を請求する。
エリア外はスキー場の管理外であり、自己の責任で滑走する」「エリア内外を問わず全スキーヤーがパトロールや関係機関の指示に従う」などの内容。

昨季まではロープを張り、コース外へ進入を繰り返した客からはリフト券を没収していたが、18日に全面オープンした今季はコース際のロープを外した。

初心者が誤って入らないよう「立入禁止」の看板を残し、一部の危険箇所はロープを張って立ち入りを禁止した。禁止区域は雪の状態によって変える。リフト券売り場などでローカルルールを掲示している。

県内では下高井郡野沢温泉村が1日、コース外滑走で救助された人はスキー場管理者に費用弁償しなればならないとする条例を施行している。
(信濃毎日新聞)