北アルプス・立山で雪崩れ、5人死傷6人が巻き込まれた事故のニュースです。30日午前、北アルプス・立山で男性6人が雪崩に巻き込まれました。1人が死亡、4人が負傷し、そのうち1人は意識不明の重体です。

スキーシーズン本番を迎えようとしていた30日。人気スポットで悲劇が起きました。カメラは、被害者の救助を行う消防防災ヘリコプターの様子を捉えていました。現場では、別の被害者の救助が続きます。

別の写真に写っていたのは雪山にくっきり残る2本の筋。それは事故の凄まじさを物語るものでした。
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現場は富山県立山町の北アルプス・立山連峰の標高およそ2400メートルの室堂・大谷付近。30日午前9時前、雪崩が発生しスキーやスノーボードをしていた男性6人のグループが巻き込まれました。

このうち5人が病院に運ばれましたが、東京世田谷区の会社員・武田悠さん(32)が死亡、長野県の会社員・磯川暁さん(33)が意識不明の重体、残る3人もろっ骨や足の骨を折るなど大けがをしました。

6人が巻き込まれた雪崩は幅80メートル、長さ100メートルにわたっていました。「表層雪崩」とみられています。

「山岳を滑る人の事故のほとんどは、この表層雪崩によるもの」(「日本雪崩ネットワーク」の出川あずさ理事長)

12月1日、現場に調査に入るというNPO法人「日本雪崩ネットワーク」の出川理事長はこう分析します。

「表層雪崩」とは古い雪の上に新しく積もった雪が雪質の変化などにより一気に崩れ落ちる現象です。その衝撃は立方メートルあたり、100〜250キロの重さに相当します。そして、雪崩のスピードは新幹線並みの時速100〜200キロにも及びます。

「(今回の事故現場は)典型的な雪崩地形。積雪の感じから西の強い横風で雪がたい積する場所になるので、斜度も十分あるので典型的な雪崩発生要件を満たした場所。ただし滑って楽しい場所って、そういう場所が多いですね。 常に危ないわけでもない」(「日本雪崩ネットワーク」の出川あずさ理事長)

6人は29日の朝、長野県側から入山。ですが悪天候で滑走できず、事故現場近くの室堂にテントを張って宿泊しました。事故の時間帯の天候は晴れで、気温は氷点下8.5度。積雪は1メートル80センチだったといいます。

現場は春先に雪の壁が見ごろとなる立山黒部アルペンルートの「雪の大谷」という観光地の近く。室堂周辺は初滑りや春夏に山岳スキーの愛好者らが多数訪れる人気スポットです。現場付近は、積雪のため28日から車両通行止め。アルペンルートのバスやケーブルカーの運行は30日が最終日でした。

一方でこの地域は、数年に一度は雪崩が起きていると出川氏は話します。
「人気のあるエリアです。ただスキー場ではない。山岳エリアということが大事。何年かおきに事故はあります」(「日本雪崩ネットワーク」の出川あずさ理事長)

雪崩に巻き込まれた6人は横浜市のアウトドア用品を取り扱う会社の同僚で、毎年この時期に立山に来ていて、経験も豊富だったといいます。
(TBS)


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