スキー中に雪崩!どうしたらいい?いよいよ、ウインタースポーツのシーズンが到来しました。明日、12月1日から7日は「雪崩防災週間」。スキーやスノーボードなどをしに雪山へ出かけるとき、ケガや遭難などと併せて「雪崩」にも注意が必要です。

実は日本は、国土の半分以上が豪雪地帯という世界有数の多雪国でもあり、平成22年のこれまでの主な雪崩被害状況は、雪崩についての教育活動を行っている日本雪崩ネットワークによれば、雪崩死亡事故が4件発生し、4名が亡くなっています。(11月29日現在)

雪崩は、すべり面の違いによって表層雪崩と全層雪崩に分けられます。すべり面が積雪内部にあるタイプが表層雪崩、すべり面が地面にあるタイプが全層雪崩です。
では、それぞれのタイプの雪崩は、どのようなときに起きやすいのでしょうか。
■表層雪崩の場合
1)急傾斜の斜面に発生しやすく、特に雪庇や吹きだまりのできている斜面に多発します。
2)気温が低いとき、既にかなりの積雪の上に、短期間に多量の降雪があった場合。
3)1月〜2月にかけて多く発生します。

■全層雪崩の場合
1)過去に雪崩が発生した斜面や山腹傾斜地。
2)気温が上昇する春先、降雨後やフェーン現象等で気温が上昇した時。
3)斜面に積雪の亀裂が発生している時。

(出典:国土交通省サイト)

寒さの厳しいこれからの時期は、特に表層雪崩に注意が必要です。
さらに、雪崩が発生しやすい場所としては、勾配が35度〜45度の斜面が発生事例が多く、最も危険とされています。勾配が55度以上の場合は、雪が積もりにくいので雪崩は発生しにくいのですが、その下の斜面に雪が積もり、雪だまりができやすいので注意が必要です。
また、低木林や、まばらな植生の斜面では雪崩発生の危険が高くなり、ササや草に覆われた斜面は裸地よりも危険とされています。

さて、いざ雪崩に巻き込まれたらどうしたらいいのでしょうか。
日本雪崩ネットワークのサイトでは、雪崩にあったときの対処について次のようなことを挙げています。

「足元が動き、雪崩の発生に気づいた人は、その瞬間に、叫んでください。 これは、たくさんの目で流されていく人を注視し、どこで見えなくなったのか、どの方向に流されたのかを見届けることで、初動捜索を速やかに進めるため、とても重要です。」

「もし可能であれば、気づいた瞬間に、雪崩エネルギーの小さな、横方向へ逃げます。滑走前に、どこが安全地帯であるかを考えておくことも大事です。」

「流下する雪崩に巻き込まれ、流され始めたら、その表層に留まれるように努力します。流下する雪崩の密度よりも、人の密度のほうが大きいので、何もしないと沈みます。また、外れない滑走用具(スノーボードやテレマーク)は、抵抗となり、流下する雪崩の底に人を引き込む役目(アンカー)となります。スキーヤーであれば、ストックの手革も同様です。」

雪崩が停止する前に、可能であれば、エアポケットを作るようにします。また、もし、上がわかるのであれば、そちらの方向に片手を突き出すこと有効です。もし、少しでも手がでていれば、素早く掘り出してもらえるかも知れません。そして、埋まってしまったら、何もできることはありません。」

雪崩の発生に気づいたら大きな声で叫ぶ、可能であれば横方向に逃げる、巻き込まれたら雪の下へ沈まないようにする、可能であればエアポケットを作る。これが雪崩から助かる可能性を増やすために自らできることです。


雪崩が起きそうな場所へは、むやみに近づかないことです。スキーなどは決められたコースで楽しみ、滑走禁止エリアには出ないようにしましょう。
危険への知識を持ち、きちんとルールを守ることで、この冬もウィンタースポーツを安全に楽しみたいですね。
(ライフプランニング)



【関連記事】
雪崩 6人巻き込まれる 1人死亡2人重体 富山・立山