スノーパーク面白山スキー場、今季も営業せず 仙山観光開発は事業譲渡を検討山形市山寺のスキー場・スノーパーク面白山を運営する仙山観光開発(山形市、小野匡義社長)が運営から撤退することを決め、昨季に続いて今季も営業しないことが11日、分かった。

スキー客の低迷などが理由。スキー場は存続させ、新たな経営母体に事業を無償譲渡することを検討している。

同社は、国内のスキー客が減少傾向にあり、円高の影響で海外からの誘客も望めないなど経営環境が整わなかったことを理由とし、今月3日の取締役会で撤退を決めた。新たな経営母体として、東京都と千葉県の旅行会社計4社が名乗りを上げており、営業権、リフトなどの運営設備については来季の営業を条件とし来月中に譲渡先を決定、会社の清算手続きに入るという。

小野社長は今月末で退任し、後任に鈴木道雄取締役広報部長が昇格する。

同社は2008年6月に設立され、それまでスキー場を運営していた山寺観光開発から無償で営業権を譲り受けた。昨季は、リフトの修理や調整がオープンに間に合わないとの理由で営業しなかった。
今季は12月10日のオープンを予定して10月下旬からシーズン券を取り扱っていた。予約・購入合わせて246人から申し込みがあったが、購入者には既に返金済みという。

鈴木取締役広報部長がこの日、山形市役所を訪れて営業しないことを伝えた。市は今後、スキー場利用者への対応などを検討する。

スキー場の利用者は1995年度は約7万人だったが、2006年度からは約1万人で推移していた。同社によると、半数は仙台市からの愛好者。冬季は周辺の道路が閉鎖されるため、スキー場への足はJR仙山線のみで、最寄りの面白山高原駅には上下36本が停車している。JR東日本山形支店はこれまで通り運行するとしている。
(山形新聞)