貸別荘管理のザ・ニセコ・カンパニー・リミテッド(倶知安町、ラッセル・レフコ社長)は今冬、外国人観光客を対象とした通訳サービスを始める。ニセコ地区から札幌などへの通訳付きバスツアーや、携帯電話を使った通訳サービスを提供。中国を中心に増加する外国人観光客の利便性を高めて、リピーターの獲得を狙う。

宿泊場所であるニセコ地区から8〜10人乗りの小型バスで送迎するバスツアーを今冬始める。札幌や小樽に行くコースを設定し、現地では中国語や英語を話せる通訳が同行する。通訳のサポートを受けながら買い物や観光が楽しめる。

同社の管理する別荘は香港を含めた中国系や、オーストラリア人など、オーナーはすべて外国人。オーナーが滞在しないときは貸別荘として通常の観光客が宿泊するが、その宿泊者も大半が外国人だという。

例えば中国人観光客の場合、父親と子どもはスキーやスノーボードを楽しむ。一方、母親は別行動を取り、わざわざタクシーを使って札幌まで出掛けて買い物や観光を楽しむことも多いという。同社はこうした主婦層向けに昨年、和食の料理教室を始めたところ好評だった。このため、スキーをしない観光客のためのサービスを充実させる必要があると判断した。
同時に携帯電話を使った通訳サービスも始める。札幌の通訳オペレーターに電話をかけ、店員やホテルのフロントと3者間で通話しながら会話する仕組み。代金は事前にクーポンを購入して支払う。ニセコ―札幌間のバスツアーでも運転手に携帯電話を持たせ、移動中も通訳が受けられるようにする。

ザ・ニセコ・カンパニーはカナダ人のレフコ社長が2007年に設立。現在、32棟の別荘を管理している。食材や食器を別荘に持ち込んでのケータリングサービスやリゾートウエディングなど付加価値の高いサービスを提供し、外国人富裕層の誘客を強化している。
(日本経済新聞)