リフト駅頂上付近から樹氷を望む(平成22年1月撮影)wikipedia北秋田市の阿仁スキー場の施設を所有するウインターガーデンリゾーツ(東京)が、来年3月末で撤退する意向であることが、3日分かった。関係者によると、撤退の意向は既に県や市などに伝えられており、同社は施設の無償譲渡も打診している。

同スキー場は、西武グループが1987年から経営してきたが、不採算事業を整理するため2006年12月にウインター社へ売却。同社は業績不振から08年3月にいったん撤退の意向を示したが、県や市の財政支援を受け営業を継続した。


09年度からは北秋田市のNPO法人「冒険の鍵クーン」が同社からゴンドラなどの施設を無償で借りて営業。今月1日に同市のNPO法人「森吉山」が運営を引き継ぎ、今冬は12月11日から来年3月27日まで営業する予定。現在、シーズン券やリフト前売り券のインターネット予約を受け付けている。

同市の観光拠点である森吉山は、同スキー場のゴンドラを使った高山植物や紅葉、樹氷などの観賞が人気。だが、関係者によると、ゴンドラの運行収支は厳しい状況にあり、今後、ケーブル交換などで多額の修繕費がかかることが見込まれる。

同市が4月にまとめた観光振興計画は「(阿仁スキー場の)ゴンドラの通年活用が望まれる」としており、撤退の動きが、森吉地区の観光や秋田内陸線の利活用などに影響することも予想される。
(秋田魁新報)