◇「聖域なき歳出削減」行い、計画前倒し
王滝村は、09年度決算で「実質公債費比率」(予算規模に占める借金返済の割合)が23%と国の基準の25%を下回り、自治体財政健全化法に基づく「早期健全化団体」を1年で脱却したと発表した。瀬戸普村長は17日、阿部守一知事に「財政健全化計画完了報告書」を提出し、脱却を伝えた。

村は旧村営スキー場の長期債務により財政難に陥り、08年度決算では同比率が32・1%に達した。このため、09年には自治体財政のイエローカードといえる「早期健全化団体」に、県内で唯一指定された。06年度決算時の同比率は42・2%と全国最悪で、一時は国の管理下におかれる「財政再生団体」への転落が確実視されていた。

だが、村の貯金である財政調整基金を取り崩し、07年度から3年間で長期債務を繰り上げ償還したほか、職員給与や議員報酬などの大幅カット、補助金の廃止・減額など歳出削減に取り組み、13年度決算時としていた予定より早く脱却にこぎつけた。

瀬戸村長は「聖域なき歳出削減をはじめ、財政再建・健全化にかかわったすべての皆さまに心から感謝する。今後の財政運営も、子供や孫の世代に必要以上の負担とならないよう、今回のことを肝に銘じ取り組みたい」とコメントした。
(毎日新聞)