神鍋高原の名色高原スキー場(豊岡市日高町名色)は廃業することを決めた。住民が出資する運営会社「名色高原株式会社」が清算手続きを進めており、リフトの撤去作業も始まった。

1966年に開設され、三つのゲレンデとリフト4本を備え、01年度は2万4680人が利用した。暖冬だった06年度は2日間しか営業できず、利用者はわずか300人。09年度も5305人と低迷し、暖冬による雪不足やスキー離れが響いた。

運営会社は民宿など約80戸が出資。リフト整備などに費用がかかり、資金繰りが困難になったため、今年3月の株主総会で廃業を決議した。飯田英輝社長(59)は「昔は四十数軒あった名色地区の民宿は約30軒に減った。スキー場の恩恵を受けない出資者が過半数になった今、赤字経営を続けることはできないと判断した」と話した。

神鍋高原のスキー場はアップかんなべ、奥神鍋、万場の3カ所となる。井上正治・神鍋観光協会長は「京阪神から近いことで人気はあったが、雪不足で敬遠され、交通の便が良くなった岐阜や長野県にお客さんは流れている。根本的な振興策を模索したい」と話している。
(毎日新聞)