任期満了に伴う大鰐町長選は27日投開票され、元町議で新人の山田年伸氏(58)と、3選を目指した二川原和男氏(68)=いずれも無所属=の得票がともに3524の同数となった。このため、公職選挙法の規定で抽選が行われた結果、山田氏の初当選が決まった。当日有権者数は9941人、投票率は71・57%(前回74・39%)だった。

開票所となった町中央公民館では、両氏同数の開票結果が掲示されると、傍聴人からは「信じられない」という声が上がり、藤田紀雄選挙長が公選法の規定で抽選をマイクで伝えるとどよめいた。茶封筒に入れたくじを藤田選挙長が引くと、1番山田氏が当たり、山田氏の選挙立会人は「やった」と拳を上げた。

大鰐温泉スキー場運営が絡む財政再建問題を争点に、激しい選挙戦が展開され、有権者の意見も真っ二つに分かれたが、意外な展開で町政の変換が進められることになった。

山田氏は「スキー場の営業規模を縮小し債務返済期間を延長して財政負担を軽減し、元気な街作りを進める」と主張。県内で唯一の財政健全化団体に転落した二川原町政を批判し、支持を集めた。

一方、二川原氏は「財政問題を含めて継続するか、振り出しに戻るのか。ぜひ私にやらせてください」と訴えた。
(毎日新聞)