全日本スキー連盟(SAJ)は16日の理事会で、公式ウエアをルールに従って着用することなど、日本代表として国際大会等に参加する強化指定選手を対象とした行動規範の策定を承認した。バンクーバー五輪でスノーボード男子ハーフパイプの国母和宏(東海大)の乱れた服装などが批判されたことを受けた再発防止策で、文言などを精査した上で8月から適用する。選手には規範順守の書面に署名を求める方針。

SAJの規範は、公式の場で名誉や信頼を損ねる発言や行動を慎む▽度を過ぎた装飾をしない▽SAJの定めた行事での禁酒▽セミナーへの参加−−など8項目。規範を基に、各部門内で内規を定めることができる。違反者には指定選手の取り消しなどの処分を科すという。

SAJの競技本部が3月に作成した原案には「茶髪やピアスの禁止」が盛り込まれていたが、池上三紀専務理事によると、一般からの抗議もあったため具体的な事象表現は省いたという。理事会では「もう少し緩やかな方がいいのではないか」との意見も出たが、「引き締めの方法としてはいい」など賛成が多数を占めた。

競技本部の古川年正副本部長は「選手の指導を第一に考えている。処分は二の次」と説明した。古川副本部長によると、今回の件で国母に対する処分はなく、国母らを指導した綿谷直樹チーフコーチが、来季の日本オリンピック委員会(JOC)の専任コーチから外れた。
(毎日新聞)