ニューヨーク・ブルックリン選出のエリック・アダムズ州上院議員がこのほど、「ズボンを上げろ!」と題した腰パン反対キャンペーンを始めると発表した。同議員は「腰パン」は自らのイメージをおとしめるだけだと主張し、市内6カ所に反対を訴える看板を設置するとしている。バンクーバー五輪スノーボード・ハーフパイプ代表、国母和宏選手の着こなしで日本でも論議が沸騰した「腰パン」問題が、今度はNYで火を噴くか。

ダブダブのズボンを下着が露出するまでズリ下ろしてはくファッションは、米国では「サギング」、あるいは「サギー・パンツ」と呼ばれる。ここ数年、公序良俗を乱すとして、罰金刑や禁固刑を科す規制条例が一部で施行されるなど動きが活発化している。

自身が黒人であるアダムズ議員は「米国に限らず世界のどこにでも偏見は存在するが、『腰パン』は自らに偏見を押しつけるだけだ」と力説。「若者たちはもっと自分を大切にするべきだ」と、「腰パン」撲滅を訴えている。

アダムズ議員は以前、警察官を務めていたことがあり、黒人の順法意識向上を目指す活動も行っている。アダムズ議員は大方の世論と同じく、「腰パン」は刑務所に収容された囚人のファッションに由来すると考えているという。

「腰パン」をめぐっては、逮捕された若者が裁判に訴えるなどした結果、取り締まりは表現の自由を保障した憲法に違反するとの判決も現れている。
(産経新聞)