戻り寒波の影響で県北地方を中心に県内は9日未明から雪となった。この雪で、公立高校の入試(2日目)は17校が午前9時からの試験を最大1時間遅らせた。広島空港や中国自動車道では欠航や区間通行止めが相次いだ。同日午前9時現在の積雪量は三次、庄原両市街地で8センチ。午後2時には中国山地沿いの庄原市高野町で27センチを記録した。

思いがけない春の積雪に、車はノロノロ運転。三次市布野町では、児童たちは足元を気にしながら元気に登校していた。同市日下町の国道54号沿いでは、満開の紅梅の花がすっぽりと雪をかぶり、寒さにふるえているようだった。

この雪に期待を寄せているのは各スキー場。庄原市西城町油木、県民の森スキー場では雪不足のため先月26日から閉鎖していたが、約20センチの積雪となり、関係者は「あと一降りでスキー可能に」と空を仰いでいた。

◇各地で交通に乱れ 広島空港、国内21便欠航
高速道路の中国自動車道では、庄原−東城IC間で上り線が午前8時10分ごろから、下り線が午前11時50分ごろからそれぞれ通行止めとなった。また、中国道と浜田自動車道、広島自動車道は、県内の上下線全線で冬用タイヤ規制が敷かれた。

広島空港では、9日午後7時現在、国内線21便が欠航した。また、国内線、国際線合わせて9便に最大5時間半の遅れが出た。

JR西日本は山陽新幹線の広島−岡山駅間で午前10時から徐行運転を行い、午後3時現在、上下57本に最大21分の遅れが出た。約2万5000人に影響が出た。芸備線と呉線、福塩線で、雪の重みで竹が線路内に垂れ下がり、芸備線と呉線は共に2本が、福塩線は9本が運休した。

◇雪や風の影響で、安佐北など停電−−延べ8600戸
9日午前11時10分ごろから午後2時20分ごろにかけ、雪の重みや風などで倒れた木で電線が切断され、県内の延べ約8600戸で停電となった。中国電力によると同7時までにほぼ全戸で復旧した。

神石高原町で倒木が電線に接触、同町の約1000戸で停電となった。安佐北区白木町でも約3650戸が、東広島市豊栄町でも約620戸がそれぞれ、倒木による停電となった。
(毎日新聞)