笑顔で帰国した国母和宏=成田空港(撮影・棚橋慶太)スノーボード・ハーフパイプの男女日本チームが21日、成田空港に帰国した。腰パンなどの服装の乱れや会見での悪態で問題となった国母和宏(21)=東海大=は、出発時から一転、着崩しなしの“ほぼまとも”な身なりで会見。しかし、騒動については謝罪の言葉がなく「今後もスタイルは変えない」「仲間とパーティーしたい」などオレ流を貫いた。

メダリストでもないのに、空港には日本オリンピック委員会(JOC)、全日本スキー連盟(SAJ)の職員が駆けつけた。テレビカメラ9台、約70人の報道陣が殺到し、帰国ロビーの動線には不測の事態に備えて20人の警備員も配置。8位入賞を超えた“メダリスト級”の出迎えを受けて、お騒がせ男・国母は帰ってきた。

騒動の発端となった出発時の腰パン、シャツ出し、サングラス姿とは打って変わり、他選手と同じノーネクタイながら着崩しなし。が、それも自らの意思ではない。「指示があったからか?」の質問に、国母は「はい」と答えた。

反省の色は見せた。神妙な表情で「いろいろあったけど、最後まで応援してくれた人に感謝してます」。ただ、SAJの林辰男競技本部長らが「ご迷惑をかけて申し訳ありません」とひたすら頭を下げる横で、当の本人から謝罪の言葉は出なかった。

周囲の空気など何のその。あくまでもオレ流だ。「これからも自分のスタイルは変えず、このまんまでいきたい」と宣言。帰国してまずは「仲間とパーティーしたい」と“宴会プラン”を明かし、「仲間と自転車で旅したい」とも話した。

現在も抗議の電話やメールが寄せられているSAJは、選手団解団後、一連の行動について処分などの検討に入る。国母は今後の予定について「言えない。止められてるんで」と口を閉ざし、「プラスになるかどうか分からないので」と硬い表情で説明した。

「オリンピックで得たものは?」の問いに、しばし考え込んで「ちょっと分かんないっス」…。この騒動は教訓となるのか。チームメートの村上は「向こうでもそんなに気にしてなかったですよ」と証言した。何がどうであれ、腰パン男は我が道を行く。

◆国母 和宏(こくぼ・かずひろ)1988年8月16日、北海道石狩市生まれ。21歳。登別大谷高―東海大3年。4歳からスノボを始め、11歳でプロ資格取得。高校在学中の05年W杯サースフェー大会(スイス)で初優勝。06年トリノ五輪は23位。07年は世界選手権で銀メダル、昨季はユニバーシアードを制した。163センチ、57キロ。昨年11月に智恵(ともえ)夫人と結婚。
(スポーツ報知)