“腰パン王子”国母和宏(21)=東海大=が出場しNHKが中継したスノーボード男子ハーフパイプ決勝(日本時間18日午後0時15分)の視聴率は関東が17.5%、関西が12.5%(いずれもビデオリサーチ調べ)と、平日昼間にもかかわらず高視聴率を記録した。8位入賞を果たしたもののメダル獲得はならなかったが、数々のヒール伝説が視聴率を押し上げたようだ。

すっかりスノボ界の“アンチヒーロー”となった国母は試合後も奔放な態度はあまり変わらなかった。日本報道陣が「満足のいく滑りができましたか?」と質問すると、「あぁ〜ん?!」と首をかしげて語尾を上げて不満の色を見せた。ペットボトルを手に横を向き、口に含んだ水を上へ吐きながらの応対だったが、これには「非常識」という声と「口の中を切ったのだから仕方ない」と受け取り方はさまざまだった。

ただ、自分の心境はしっかり明かした。「滑りもスタイルも出したし、その他のことについても全く悔いはない。自分の滑りをすることしか考えてなかった」

前回トリノ五輪での惨敗で国民の関心が薄れていたハーフパイプだが、良くも悪くも一気に注目を集めさせた立役者。次回のソチ五輪では雪辱のメダル確保が期待されるが、「(騒動の)影響? そんなの気にしてたらこんなことやってない。本当のスノーボーダーが五輪を目指してくんなきゃ、おれがまた出るつもりでいますね」と国母もまんざらではなさそうだ。

ただ、そのためには父親の説得が必要になりそうだ。息子の演技を見届けたの父、芳計(よしかず)さん(51)は実は規律を最も重んじる自衛官だった。それだけに芳計さんは、「次の五輪は無理でしょう。いろんな方の意見を聞く限り、その資格はありません」とキッパリ。幼いころからスノボの手ほどきをしてきただけに、一連の騒動で父子の受けたダメージは計り知れない。国母の試練はこれからだ。
(夕刊フジ)