◆スノーボード 男子ハーフパイプ(17日、サイプレスマウンテン) 昨年の世界選手権で優勝し、メダルが期待された青野令(19)=松山大=は32・9点で9位に終わった。工藤洸平(20)=シーズ=は準決勝8位で、決勝に進めなかった。村上大輔(26)=クルーズ=は予選落ち。年収7億円男、ショーン・ホワイト(23)=が48・4点で貫禄の2連覇を達成した。

世界選手権王者の肩書は、何の役にも立たなかった。初の五輪舞台は、青野にとって思いもよらない苦いものだった。決勝は1回目はエアで失敗し、もう1回はゴールライン手前で転倒。メダルが逃げた。「上から見たら、お客さんがいっぱい。世界選手権とは違う、これが五輪だと思った。のどはカラカラで、唇もカサカサ」と苦笑いした。

それでも自慢の高いエアは、予選で2連続の横3回転を決めて43・1点をマーク。少しは面目を保てたが、「自分なりの攻めができなかった。納得はできません」。キッと前を見つめた。昨年1月の世界選手権(韓国)で優勝も、五輪王者のホワイトら北米の強豪が不出場。だから「世界王者と思ったことは一度もない」。おごりはなかった。

試合前には国母の服装問題が世間を騒がせた。青野も心を痛めてきた。「もっとスノボの良いところを知ってほしい。そのためにも、結果を残したかった。悔しいです」。まだ19歳。ばん回の時間は残っている。「4年後にメダルを取れるように頑張りたい」。高さを求め、世界と戦っていく。
(スポーツ報知)