愛媛県内初の冬季五輪選手としてバンクーバー五輪、スノーボード男子ハーフパイプ(HP)に出場し、決勝で惜しくも9位にとどまった青野令選手(19)=松山大。予選を好成績で突破しただけに地元ではメダルへの期待が高かった。青野選手が練習拠点を置くアクロス重信(愛媛県東温市)の田村信介社長(52)は「よくがんばった。大舞台で得意のフラットスピンで勝負したことはほめてやりたい」と健闘をたたえた。

この日、アクロス重信には午前6時(日本時間)すぎの予選から関係者や友人ら約60人が集まったほか、松山大には学生や教職員ら約500人が教室に集まって大型プロジェクターのテレビ中継で活躍を見守った。

決勝が始まると松山大では硬式野球部員が「さあいけ、さあいけ青野!」と声援を送り、この日のために野球部員がつくった応援歌を熱唱。青野選手のエアの大技が決まるたびにスティックバルーンをたたいて歓声を上げた。

ゴール直前で無念の転倒となった瞬間、教室内はため息に包まれたが、森本三義学長は「学生に夢と希望を与えてくれたことに感謝している。次の五輪に向けてがんばってほしい」とエールを送った。同級生で松山大1年生の久保舞珠(まいみ)さん(19)は「応援しながらみんなが1つになりました。青野さんありがとう」と話した。

アクロス重信でかつて青野選手を指導した元コーチの阿部幹博さん(47)は「10年前に五輪で金メダルをとろうと2人で計画を立てた。今回はかなわなかったが、またがんばろう」と語った。
(産経新聞)