◇大人も子供も満喫
前橋市の赤城大沼湖畔にある赤城第一スキー場が「自称日本一小さいスキー場」をキャッチフレーズに、PRに努めている。その名の通り、リフトは200メートルのTバーが1本あるだけ、営業も土日祝日のみだが、県内外の幼稚園児や小中学生のスキー教室でにぎわいをみせる。管理する大沼山荘代表の塩原勲さん(45)は「前橋市民に愛されるスキー場にしていきたい。気軽に雪遊びにきてほしい」と呼びかけている。

同スキー場のゲレンデは約9ヘクタール、そりエリアとスキーエリアが隣り合う。そり遊びをする子供たちを見ながら、大人もスキーを楽しめるのがポイント。赤城山ろくは、56年のコルティナダンペッツォ冬季五輪アルペン回転で日本人初のメダルを獲得した猪谷千春さんが、少年時代に練習した地。細かくて上質の雪質も自慢だ。

赤城大沼では氷上ワカサギ釣りも体験できることから、塩原さんは「ワカサギ釣りに飽きた子供を遊ばせるのにちょうど良いスキー場。小さい子供のいる家族連れの、冬季レジャーのひとつの形になれば」と話す。

塩原さんによると、赤城第一スキー場周辺には90年代後半まで、最長1・5キロの林間コースを持つスキー場があった。リフト2本とロープウエーが整備され、連日スキー客で盛況だった。

運営していた私鉄系列のリゾート会社が、98年に撤退。ゲレンデの一角を芝スキー場として、旧富士見村が県から無償で借り受けたことが、日本一小さいスキー場が誕生するきっかけになった。7〜8年前から、塩原さんが委託を受け管理している。前橋市には小さくても頑張っている遊園地「るなぱあく」がある。「目指すのは、冬の『るなぱあく』です」

赤城第一スキー場の営業は3月中旬まで。リフトは1回100円、1日券1500円。レンタルスキーは1セット大人2500円、子供2000円。そりは1台500円。駐車場無料。問い合わせは大沼山荘(0272・87・8311)へ。
(毎日新聞)