カナダ・バンクーバーへ移動中の服装の乱れがきっかけで問題児扱いされている“腰パン王子”国母和宏(21)=東海大=に意外な素顔があることが分かった。100万人に1人の確率で発病する難病「慢性活動性EBウイルス感染症」を患った友人のプロスノーボーダー、daze(ダゼ、本名=荒井善正、30)の治療のための寄付金集めを先頭に立って行っていたのだ。

国母とdazeは約10年前、ニュージーランドのスキー場で知り合って以来の付き合い。その後、dazeの難病を知った国母は、スノーボーダー仲間とともにダゼ募金「荒井daze善正君を救う会」を立ち上げた。手術費用は順調に集まり、一昨年夏に手術が行われ、dazeは再びプロスノーボーダーとしてゲレンデに立てるようになった。

dazeはブログで、自身が入院していたころの思い出として《(国母選手は)海外の撮影や大会の合間を見つけては東京の病院に顔を出してくれて特に心配する訳でもなく海外での話やスノーボードの話をして闘病へのモチベーションをあげてくれた》というエピソードを披露している。

また、国母は病床のdazeに対し、ワールドカップやトレーニングで毎年訪れるスイスの高山の氷河が年々減少していることなどを語り、「(バンクーバー五輪で)メダルを取ったら、氷河保全の活動に寄付をしたい」といった希望を打ち明けていたという。

dazeは、一連の騒動について、《会見での態度はいただけないものだった》としたうえで、《俺がカズ(=国母)位の歳の頃は怒られても素直に謝ることは出来なかったと思う。でもこうやって怒られて人は成長して行くものだと俺は思う。俺は人間死ぬまで成長して行くモノだと思う》と理解を求めている。

ところでもう1人、今回の騒動で注目されることになった国母の“知人”がいる。前回2006年のトリノ五輪に出場したスノーボーダーの成田童夢(24)だ。成田はブログ「童夢くん」で《記者会見の態度だけは同じスノーボーダーとして許せない》と批判。当時は犬猿の仲だったことまでカミングアウトし、話題となった。

この件で童夢はテレビ出演も果たす。ブログでは《フジテレビ系番組「トクダネ」に出演しちゃいました かなり不本意なんですが》《皆さんのお陰様で、アメブロスポーツランキング3位になりました》などと“特需”の恩恵を受けたことを明かしている。

国母と童夢の不仲はトリノ五輪当時から公然の事実。国母らが童夢をあからさまに無視していたようで、当時の日経新聞にはこんな記事も載った。

「日本チーム内には残念なことに仲間はずれすら存在した。ストレスに耐えきれなくなった選手が近場の喫茶店で時間をつぶしているようでは、心の準備もままならない」

関係者によると、喫茶店にいたのは童夢で、そうさせたのは国母だという。

dazeに見せた顔と童夢に見せた顔−バンクーバーの舞台で国母はどちらの顔を見せるのか。
(夕刊フジ)