バンクーバー五輪組織委員会(VANOC)は16日、サイプレスマウンテン・スノーボード会場の立ち見用観戦チケットを、今後すべてキャンセルすると発表した。

悪天候のため足場が悪化、安全性に問題があると判断したためで、14日に発表した2種目分と合わせ、8種目2万8000枚が取り消され、計150万カナダドル(約1億2800万円)が組織委から払い戻される。

今後取り消されるのはスノーボードの男女ハーフパイプとパラレル大回転、男女スキークロスの6種目。男女スノーボードクロスの立ち見もキャンセルされており、このためだけに遠方から来た観客の苦情などが、地元報道では大きく取り上げられた。

組織委によると、理由は立ち見区域の足場の悪さ。記録的な暖冬のバンクーバーでは、連日雨が降り続き、表面の雪が解けて、足場の土台としていた巨大な干し草の塊がむき出しになり、観客がその境目にひざまではまる事例が出てきた。このため安全上の理由から、立ち見を中止したとしている。組織委のデントン・チケット担当次長は、「苦渋の決断ではあるが、競技コースの保全と観客の安全を最優先した結果だ」と語った。

国際オリンピック委員会(IOC)によると、過去の冬季五輪でも悪天候による日程変更でのチケットの払い戻しは行われており、1998年長野大会で6万枚、88年カルガリー大会では13万枚に上ったという。
(読売新聞)