11日午後9時ごろ、「6人が中津川渓谷で遭難した」と連絡を受けた栃木県警宇都宮中央署から猪苗代署に通報があった。6人は雪山をスキーやスノーボードで滑走中にルートを間違えて谷に下り、引き返せなくなった。テントで一夜を明かし、12日午前7時半ごろ、福島県警のヘリが6人を救助。全員けがはなかった。

猪苗代署によると、遭難したのは栃木県の仕事仲間ら男女(30〜62歳)のグループ。11日午前10時半ごろ、北塩原村のスキー場「グランデコスノーリゾート」から入山。山形県境の西吾妻山(標高2035メートル)の山頂付近まで登り、夕方までにスキー場に下山する予定だったが、東側の渓谷に下った。霧と降雪で視界は悪かったという。

グループの男性薬剤師(30)から、携帯電話の電子メールで遭難を知らされた栃木県内の父親(63)が同県警に届け出た。夜はクッキーなどを食べたという。

救助された栃木県鹿沼市の男性薬剤師(59)は記者団に「先行者の滑走跡を追ううちに迷った。GPS(全地球測位システム)を持っていたが、チェックしながら滑らなかった」と話した。

西吾妻山は、登山の途中までリフトが利用できるため、山スキーの場所として人気がある。県スキー連盟の阿部隆郎・学校部長は「2月ごろから雪が締まり、客が増える。冬山には十分な注意が必要だ」と話した。
(毎日新聞)