ショーン・ホワイト(写真:産経新聞)1月29日、米国で開催されたスノーボード大会の最高峰「冬季Xゲーム」スーパーパイプで3連覇を達成。赤い髪、圧倒的なジャンプの高さから「空飛ぶトマト」と呼ばれるスノーボード界のカリスマは五輪連覇へ向け、順調すぎる仕上がりを見せつけた。

昨年8月の今季W杯ハーフパイプ(HP)開幕戦で、縦2回転横3回転の新技「ダブルコーク」を披露して圧勝。この技はすでに今季の上位進出のための“必須条件”となっているが、ホワイトの進化はさらに上を行く。

Xゲームの決勝では「ダブルコーク」の連続に加え、縦2回転半横3回転の「ダブルマックツイスト」を成功。観客やライバルたちの度肝を抜くとともに「今までより高いジャンプができており、シーズン前には一度も入れられなかったダブルコークを3度も入れられた」と自信を深めた。

前回のトリノ五輪ではホワイトら米国勢が金、銀を獲得した。だが、今回は代表の有力候補だったケビン・ピアスが昨年12月31日、練習中に頭から落下して重体。さらに、今年1月7日の米国グランプリ第2戦でホワイトを破ったダニー・デービスも同17日、自動車事故で脊椎(せきつい)を傷めて手術を受け、五輪出場は不可能となった。

AP通信のメダル予想では、1位のホワイトを除けば、2、3位は米国勢以外(3位は日本の国母和宏)。「スノボ王国」としては異例の事態と言っていい。

6歳でスノーボードを始め、13歳からプロ選手として賞金大会を中心に活躍してきたホワイトは、米誌フォーブスによると、23歳の若さで多数のスポンサー契約だけで少なくとも900万ドル(約8億1千万円)以上の年収があり、3つの豪邸と高級外車ランボルギーニを保有。自身がキャラクターとなったゲームも発売されているスーパースターだ。

最強王国の威信をかけ、スノボHP史上初の五輪連覇は譲れない。
(産経新聞)



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