群馬県は年末年始(12月29日〜1月3日)の県内主要温泉地やスキー場の観光客数をまとめた。それによると、主要温泉地の宿泊者数は前年度比8.5%減の18万3896人となり、統計を取り始めた平成10年度以降、初めて20万人を割り込んだ。スキー場利用者も、同16.9%減の21万4745人と大幅に減少。県は7日、関越自動車道上里サービスエリア(SA、埼玉県上里町)への観光案内所開設を発表するなど、新たな方策で観光客の呼び込みを図る構えだ。(楠城泰介、西村利也)

県観光物産課によると、調査は9温泉地区と24カ所のスキー場を対象に実施した。温泉地全体の宿泊者数は2年ぶりに減少し、ピークだった15年度(25万8380人)の7割の水準に下落。全地区で前年度を下回り、草津、水上、伊香保、四万の4大温泉地の宿泊者も同7.3%減の15万6487人となった。

同課は下落の要因について「カップル向けの割安宿泊プランの流行で小人数の利用者が増える一方、団体客の利用が減少。高速道路のETC割引が4、5日にも適用されたことで、宿泊予約を分散化する動きも目立った」としている。

また、スキー場の利用者は、片品地区で7万1059人(同21.6%減)、嬬恋地区で4万2286人(同21.0%減)となるなど、大半の地区で大幅に下落。年末年始は山間部で荒天となり、道路状況の悪化などから客足が伸び悩んだ。県スキー場経営者協会では、高速道路のETC割引で長野や新潟などのスキー場への流出も利用者減に拍車をかけたとみている。

県内観光産業に逆風が吹く中、県は関越自動車道下り線の上里SAに「ぐんま観光案内所」を開設することを決定。1月9日以降の土日祝日、2人態勢で観光案内を行う。また、来年夏の大型観光PRイベント「群馬デスティネーションキャンペーン(DC)」の「プレキャンペーン」として、各市町村などと連携し、幅広い観光PRも実施予定。

県観光国際協会も、地元のネットワークや人間関係などを活用し、ご当地ならでは独自ツアーを売り込む方針。同協会などは「不況で旅行やレジャーを控える動きが広がっているが、さまざまなルートで誘客を図りたい」と話している。
(産経新聞)