21日の道内は、発達した低気圧の通過に伴い南西部を中心に大雪となった。石狩、後志、檜山、渡島地方には一時、暴風雪警報が出され、空の便やJRに欠航や運休が相次いだ。冬型の気圧配置は22日まで続く見通しで、札幌管区気象台は注意を呼びかけている。一方、雪不足が心配されていた各地のスキー場は「シーズン到来」を歓迎。百貨店やホームセンターでは、防寒具や除排雪用品などの売れ行きが回復し、「恵みの雪」となった。【大谷津統一、仲田力行、久野華代、坂井友子】

■事故相次ぐ
新千歳航空測候所によると、20日午後9時から21日午前9時までの降雪量は2センチ。運航の合間に除雪車が出動したが、午後の便を中心に羽田や女満別などを結ぶ11往復計22便が欠航。丘珠空港でも、函館行きなど4往復計8便が欠航した。

道央道千歳・恵庭ジャンクション(JCT)付近では午前8時半ごろ、路面凍結による乗用車の単独事故が発生。下り千歳インターチェンジ(IC)−恵庭IC間と道東道千歳東IC−千歳・恵庭JCT間が一時通行止めとなったほか、事故が続発したため時速50キロの規制となった。

JR江差線木古内−江差間は約20センチの積雪があったため、普通列車2本が運休し乗客約30人に影響した。

■下校繰り上げも
札幌市中央区の屋外有料駐車場では約20センチの積雪があり、小型ブルドーザーで2時間かけて除雪。男性従業員(42)は「大雪になる予報だったので、早めに出勤して除雪した。急に雪が降り始めたので、作業が大変だ」

市によると、まとまった降雪があった21日未明に手稲、西、南の3区で今季初の大型除雪車が出動。幹線道路を中心に通勤時間帯までに作業を終えた。手稲、西、北、清田の4区では日中、住宅街の市道や歩道を小型ショベルで除雪した。後志管内余市町と蘭越町の小、中学校は21日、吹雪のため下校時間を繰り上げた。

■客足は好調
開業を2度延期していた「さっぽろばんけいスキー場」は17日から1コースのみを使用していたが、22日にはコースを増やしナイター営業もスタート。「冬休みや年末年始を控え、やっと本格的なシーズンを迎えられた」と喜んだ。「札幌藻岩山スキー場」は23日の開業に向け、準備を進めている。

19日から1コースのみで営業していた「小樽天狗山スキー場」も大部分が使用可能となり、「やっと雪が降ってくれた」と歓迎した。「メムロスキー場」は、「客足は好調。23日には別コース開放も予定通り実施できそうだ」と話した。

■売り上げ前倒し
丸井今井札幌本店では、ゴム底や金属ピンを施した「防滑(ぼうかつ)シューズ」の売れ行きが好調。「今年は根雪になるのが遅く動きが鈍かったが、ここに来てやっと(動きが)出てきた」と話す。帽子とマフラーが一体になった防寒具「カグール」も女性客に人気。昨年より種類を倍増したが「半分くらいが売れた。完売も近い」。

ホームセンターによると、腰に負担のかからないよう角度をつけたスコップや、容量の大きい「大型ショベル(ママさんダンプ)」が定番商品。帯広市の「ホーマックスーパーデポ稲田店」は「年内にほとんど雪が降らなかった昨年に比べ、除排雪用品の売り上げは4割増し。1月分が前倒しで売れている」。
(毎日新聞)