県内のスキー場が暖冬に悩まされている。もともと積雪が比較的少ない県内のスキー場には人工雪が欠かせないが、まだ降雪機を一回も動かせないスキー場もあり、年内のオープンさえままならない状況だ。

◇気温下がらず、降雪機効果なく
◇造雪機導入、みさかは予定通り
県内には▽ふじてんスノーリゾート(鳴沢村)▽カムイみさかスキー場(笛吹市)▽サンメドウズ清里スキー場(北杜市)−−の3スキー場がある。

県内で最も早い12月5日のオープンを目指していたふじてんスノーリゾートでは、11月24日に始める予定だった降雪作業を一度もできず、オープンのめどは立っていない。

同スキー場を運営する富士観光開発(富士河口湖町、志村和也社長)によると、暖冬の影響でオープンが延期となったのは04年以来。レストランやスキー用具などの準備は整っており、前田武志支配人(37)は「あとは雪だけ」と話している。

また、冬の清里高原の中心施設として多くのスキー客が訪れるサンメドウズ清里スキー場は、今月12日のオープン予定日まで1週間に迫っているが、今のところ積雪はゼロ。これまでに降雪機を1回動かしたが、降らせた雪はすぐにとけてしまった。

同スキー場の降雪機は、水蒸気を飛ばして冷たい外気で凍らせる仕組み。湿度が低ければ氷点下2〜3度から雪をつくれる。しかし、夜間に雪が作れるだけ冷え込んでも、昼間の気温が高ければとけてしまう。同スキー場は「とにかく1日を通して気温が低くならなければ、どうにもならない」と頭を抱える。

一方、カムイみさかスキー場だけは、予定通り今月19日にオープンする見込みだ。

その理由は、人工雪のつくり方にある。同スキー場は氷を直径1センチ程度に砕く造雪機を15年ほど前から導入。水蒸気を外気で凍らせる降雪機と異なり、氷点下でなくても作業ができる。雪を大量につくれば、シートで覆ってとけるのを防ぐこともできる。

同スキー場は11月10日から準備作業をしており「オープンに支障はない」という。

気象庁は6〜15日までの間、北・東日本を中心に気温が高くなる見通しを示した「異常天候早期警戒情報」を1日に出した。
甲府地方気象台によると、太平洋中央部から南米ペルー沖にかけて海面水温が高くなる「エルニーニョ現象」がこの夏から発生している影響とみられる。

甲府では平年(71年〜00年)の11月の平均気温は10・1度。今年は10・9度と0・8度高かった。また、最低気温は6・2度で1・1度も高かった。
(毎日新聞)