◇「気温下がるのを祈るのみ」
スキーシーズンが到来したというのに気温が高く、県内各地のスキー場は営業開始の延期を余儀なくされている。降雪が少ないうえ、人工降雪機を使っても雪がすぐに溶けてしまうためだ。県スキー場協会によると、県内25のスキー場のうち、28日までにオープンした所はない。いつになったらゲレンデを滑れるのか。スキー場スタッフとスキーファンが雪と寒さを待ちこがれている。

◇降雪機役に立たず
例年、県内で最も早く営業を開始する猪苗代町の箕輪スキー場は、27日のオープンを断念した。18日から降雪機47台でゲレンデ整備を試みているが、氷点下2度以下にならないと雪が積もらない。満足に稼働できたのは3日程度しかなく、全長1600メートルのコースで雪が残るのは3割にとどまる。営業課の渡辺新太郎さん(31)は「気温が下がるのを祈るのみ。一日でも早く営業を開始したい」と話す。

◇天然雪も溶け
北塩原村のグランデコスノーリゾートも、28日のオープンを延期した。降雪機で全長4000メートルのコースの半分以上を雪で覆ったが足りない。11月上旬から中旬に降った天然雪も9割溶けた。

ホームページで公開しているゲレンデのライブ映像へのアクセスは、今月上旬は1日1万件だったのが下旬には4万件に急増。客が待ちわびている様子がうかがえる。同リゾートは、気温が下がり次第、24時間いつでもゲレンデ整備に取りかかれるよう態勢を取っている。

◇来月中には
同村の裏磐梯猫魔スキー場には営業開始予定の28日午前、数組の客が訪れたが滑れなかった。石内圭一総支配人は「12月5日を目指し、急ピッチでコースの整備を進めたい」と話す。同協会は「12月の3週目には多くのスキー場がオープン予定。そのころには気温が下がり、営業できるのではないか」と期待している。

福島地方気象台によると、福島市の27日までの11月の平均気温は10・4度で、11月1カ月の平年に比べると今のところ1・4度も高い。北から寒気が入る日が少ないせいだ。猪苗代町の平地でも11月下旬には平年で3センチの積雪があるが、今年はまったくない。12月の県内の1カ月予想では、気温は平年並みか高めだという。
(毎日新聞)