◇ビジターセンターや遊歩道、展望台…
日光市の霧降高原で営業してきたリフト事業の廃止を受けて、跡地利用を協議してきた市と地元の整備検討委員会は、ニッコウキスゲの保全を中心とする「(仮称)霧降高原高山植物園」として整備する基本方針をまとめた。来年は8月まで営業し、10月からリフト撤去作業に入る予定。3カ年で約6億9000万円をかけて、ビジターセンターや遊歩道などを整備する。リニューアルオープンは11年4月の予定。

検討委は高原を黄色く彩る約26万株の「ニッコウキスゲを代表とする高山植物の保全+観光情報の拠点」とする基本方針をまとめた。基本構想ではビジターセンターや駐車場、展望台の整備に加えて、標高1576メートルのキスゲ平展望台まで延長320メートルある第4リフト跡には高低差135メートルで約900段の階段を整備する。このほかさまざまなソフト事業を盛り込んでいく。

管理形態は、来年度で企業会計は終了し、11年度は業務委託、12年度以降は指定管理者制度に移行する。

リフトはスキー場と同時に1965(昭和40)年オープン、翌年からは登山者向けの夏山リフトとして営業を始め、ピークの92(平成4)年には21万人が利用した。しかし、スキー客の減少で04年度から冬は休止し、夏だけの運行となり、昨年度は6万7000人にまで減少、累積赤字も昨年度末で約7000万円となった。施設の老朽化が進んだことから、市は昨年度は庁内検討委員会、今年4月からは地域住民らも交えた「リフト事業整備検討委員会」を設置し、見直しを進めていた。
(毎日新聞)