08年度に修学旅行などの「学習旅行」で県外から訪れた児童・生徒の延べ人数が、前年度比6・1%減の59万5701人となり、ピーク時(89年度)の半数以下に落ち込んだことが、県のまとめで分かった。平成に入ってからの20年間で最も少なかった。県内はかつて「雪が降れば客は来る」とまで言われたスキーのメッカだったが、近年のスキー人気の低迷が大きく響いており、県観光部は「スキー以外の観光もPRしたい」と話している。

学習旅行には、小中高の修学旅行、林間学校、合宿、特別授業などが含まれる。

県の08年度の学習旅行実態調査によると、県内を訪れた校数は前年度比11・4%増の2757校。児童・生徒数は、小学生が同6・8%増の7万8924人、中学生で同3%増の26万8116人となり、ともに前年度を上回った。一方、高校生は同17・1%と大きく減って24万8661人だった。全体の平均宿泊日数は2・3泊。

人気の宿泊地は、小学校のトップが、スキーや避暑などが盛んな軽井沢高原。中学・高校は、ともに1位が多くのスキー場がある志賀高原・北志賀高原。2位は、スキーのほかクラブ・部活動の夏合宿でも人気がある菅平高原だった。

学校の所在地別では小中高いずれも東京がトップで、小学校では66・9%を占めた。

ピーク時の89年度はスキー人気もあって130万8401人が訪れ、このうち65・1%がスキー目的だった。

95年度まで100万人の大台を維持したが、その後減少傾向が続き、00年度には70万人台、05年度は60万人台に落ち込んだ。

落ち込みに合わせて、スキーを目的にした旅行の比率も減少。08年度はピーク時(95年度)の75%を大きく下回り、48%に落ち込んだ。

大規模なスキー場を抱える白馬村が近年では夏の自然体験学習に力を入れるなど、県内の各自治体は農業体験や自然観察など新たな分野の開拓を進め、「生き残り」を図っている。
(毎日新聞)