◇大山のマツムシソウ守りたい
国立公園・大山を代表する高原性植物で県指定絶滅危惧(きぐ)2類となっているマツムシソウ(マツムシソウ科)を保護しようと、県立米子白鳳高(米子市淀江町福岡)の3年生10人が9日、伯耆町岩立の南西山腹にある桝水高原スキー場のゲレンデに苗500株を植えた。環境保全の授業の取り組みで、来年秋には花を咲かせるという。

一帯は標高約760メートルで、9月末から自生と植栽のマツムシソウが薄紫色の花を咲かせている。

同高総合学科が4月に校内に種まきし、約15センチに育った苗をゲレンデに持ち込んだ。生徒指導主事の市村陽典教諭とともに深さ約10センチの穴を掘って1株ずつ植えていった。

スキー場近くの旅館経営者、松岡嘉之さん(65)によると、一帯で70年代まで続いていた酪農用のススキの刈り取りが絶えたため、自生のマツムシソウがススキに押されて減少。さらに観光客が花を持ち去ることもあり、約10年前から各種団体が苗を植える保護活動を続けている。

同高3年の米村満里名さん(18)は「どんどん減っている植物なので、根付いてほしい」と話していた。
(毎日新聞)