◇札幌国際スキー場、営業に影響も
札幌市南区の定山渓と小樽市方面を結ぶ道道小樽定山渓線の四ツ峰トンネル(長さ1487メートル)の側面に亀裂が入り、2カ月以上にわたって通行止めになっている。道に代わり道道を管理する札幌市が調査を続けているが原因が分からず、復旧の見通しは立っていない。道道は札幌国際スキー場につながるためシーズン間近のスキー場関係者らは早期の復旧を望んでいる。

トンネルでは7月29日、定山渓側から約560メートルの地点で道路左側の上部に長さ約5メートルのひび割れができ、側壁のコンクリートがはがれた。市は同日から道道の総延長35・4キロのうち同トンネルを含む27・6キロを通行禁止とし、その後、定山渓観光協会などの要請で通行禁止区間を11・3キロに短縮した。

調査を進めた結果、道路の下にあるトンネル底部にも側面のひび割れ付近から長さ約30メートルにわたり、別のひび割れがあるのが分かった。外部委員で構成する市の調査対策検討委員会は10月末までに原因究明と応急対策を出す見込みだが、それまでは復旧のめどは立てられないという。市建設局は「原因が分からないと安全対策にも結びつかない。片側通行などの応急対策についても検討中」と話している。

一方、札幌国際スキー場は11月21日のオープンを予定している。来場者の約8割が通行禁止区間を通るため、スキー場を訪れるには小樽側から遠回りしなければならず、来場者減少が危惧(きぐ)される。島田龍生支配人は「昨シーズンは25万人が訪れ、ほとんどがトンネルを通って来た。1日も早く開通の見通しが立ってほしい」と話す。

定山渓観光協会によると、通行禁止区間の短縮でトンネルの手前にある定山渓ダムの第3展望台まで通行できるようになったことから、紅葉シーズンの影響はないという。だが、本州からの修学旅行で同スキー場を訪れる学校の多くは定山渓温泉の宿泊施設を利用することから、通行止めの長期化は予約のキャンセルにつながりかねない。同協会の山田秀明事務局長は「修学旅行の予約は既に入っているところもあり、行程変更を余儀なくされると、予約のキャンセルで大人数のお客さんを逃すことになる」と懸念している。
(毎日新聞)