にぎわいを見せたゆり園(7月23日、高島市・箱館山スキー場)今夏初めて開園した箱館山スキー場(滋賀県高島市今津町)のゆり園が8月23日に6週間の営業を終えたが、来園者は当初目標の4万人から12万2000人と予想を大幅に超える記録的な数字となった。昨冬のスキーシーズンの来場者が8万3000人だっただけに、ゆり園が夏場の新たな観光客の掘り起こしに成功した。

来園者のうち、観光バスによる大手旅行会社のツアー客が6万人を占めた。名古屋や大阪などから、伊吹山の花畑散策や日本海の海産物を買い求めるツアーの行き帰りに立ち寄るケースが多かった。

古谷正之支配人は「ゆり園の物珍しさが受けた。初年度なので知ってもらうため3月初めから大手に積極的にPRし、安価で提供した」と話す。6月下旬から8月は、旅行シーズンから外れているため、新たな商品を探していた旅行会社の思惑と一致したようだ。

地元向けには、高島市の広報紙に平日のみ2人までロープウエーと入園が無料になる招待券を印刷した広告を載せ、市民4千人が利用した。

観光客増の経済効果は周辺にも波及し、同市安曇川町の国道161号沿いの道の駅「藤樹の里あどがわ」では週末のにぎわいが続いた。来店者が昨年に比べて2、3割増え、土産品や弁当などが良く売れた。年配の人が多く、田舎を感じさせるお土産が好まれ、佃煮など生産が追いつかないものもあった、という。

中島利明駅長は「高速道路1000円の影響もあったかも知れないが箱館山スキー場への道を尋ねる人が多かった。平日からにぎわいありがたかった」と話す。

一方、市内を通過しただけの観光バスも多く、来年度は、スキー場の駐車場の一角を地元に提供し、特産品を販売する計画を市商工会などと進めている。

古谷支配人は「花の見ごろは1カ月だった。来年度は、開園を早め、補植の球根を増やし見ごろの時期を伸ばしたい」と話している。
(京都新聞)