バンクーバー冬季五輪まであと8カ月となった。スノーボードのハーフパイプ(HP)女子でメダルを狙うダークホース的な存在が中島志保(桃源郷ク)。「トリノ五輪を終え、あと4年やろうと決めた。後悔のないよう時間を無駄にせずベストを尽くす」と決意に満ちた目を向ける。

トリノ五輪で日本のHP陣は男女とも惨敗した。中島は9位。晴れ舞台で重圧に負けた。心を強くしたい−。そう思って31歳を目前にした今、メンタルトレーニングを始めた。

友人の紹介で、アテネ五輪体操男子団体総合優勝の米田功さんらが研究しているプログラムを知った。「トリノを経験したからこそ、今年はつらい1年になると思っていた。でも、プラスに考える力をつけて何が起きても動じない自分にしたい。五輪で勝つための脳をつくり上げたい」。勝つため、と言った。イメージするメダルの色は、金。非現実的ではない。

昨季のワールドカップ(W杯)で種目別2位。実績では上を行く山岡聡子(アネックスク)が同3位だったことからも、力のほどが分かる。世界選手権は2007年4位、今年は5位と崩れていない。バンクーバー五輪に向け、「やりたい技がある」と、後方2回転半スピンなどの大技を完成させようとしている。五輪のパイプでしか晴らせない悔いを原動力に、競技生活の総決算に臨む。
(時事通信)