日本政府観光局(JNTO)は25日、シドニーのシャングリラ・ホテルで観光促進イベント「JAPAN SKI & ADVENTURE TRADE SHOW」を開催した。同イベントは、豪主要3都市で開かれた「スノー・トラベル・エキスポ」と連動して行われたもの。今回は夏のアクティビティーの紹介なども加わり、日豪双方の旅行関係者ら約190人が参加した。

前回同様2回実施されたプレゼンではまず冒頭に、3月に着任したばかりのJNTOシドニー事務所の山下所長があいさつ。日本を訪れる豪州のスキーヤーについて、2005/06年シーズンに1万5,000人に過ぎなかった段階から、こうしたイベントを開催した後に、06/07年度に2万人となり、07/08年度には3万人にまで倍増していることを強調した。
 
続いて同事務所の本田レベッカ氏が、日本向けスキー観光の全体の概要について説明。豪州と時差がなく、パウダースノーに加えて温泉やおいしい食べ物も楽しめる日本のスキー観光の利点をアピールした。
 
各地のプレゼンは、以下のスピーカー14人が担当している。◇東京:東京都シドニー観光レップの栩野氏◇長野/新潟:長野・新潟スノーリゾート・アライアンス(シドニーオフィス)の竹内氏◇妙高高原:妙高市観光協会の清水コーディネーター◇野沢高原:桐屋旅館女将の片桐氏◇山ノ内町:山ノ内町観光連盟事務局の山口氏◇白馬村:エヴァーグリーン・アウトドア・センターのエンライト代表◇東北:東北観光推進機構の永沢部長◇安比高原:岩手ホテル&リゾートの松草主任◇蔵王:蔵王温泉観光協会事務局の大沼主任◇猪苗代:猪苗代スキー場(ジェイ・マウンテンズ・グループ)の小泉商品企画本部旅行事業部部長◇仙台:仙台市経済局の市川国際プロモーション課主事◇群馬:キャニオンズ(アウトドア・ツアー会社)のハリス社長◇富良野:ノース・カントリーの国際ビジネスレップを務める井上氏◇北海道:スキー・ジャパン・ドット・コムのマーフィー代表取締役――。
 
プレゼンの途中では、02年の米ソルトレーク冬季五輪のショートトラック男子1,000メートルで豪州に冬季五輪初の金メダルをもたらしたブラッドバリーさんも登場。自身が白馬で共同経営しているアクア・アルパイン・ホテルを紹介した。
 
こうした各地の説明と同時進行で、「トレードミーティング」として商談の場を設定。各担当者にすぐに問い合わせができるように、出展者ごとに分けられた21のブースが用意された。
 
なお、スノー・トラベル・エキスポは17日にメルボルン、23日にブリスベーン、24日にはシドニーで開催された。長野/新潟が全3都市で、北海道と東北はシドニーでのイベントにそれぞれ参加している。
 
■「豪州人は経済回復に期待感」
 
JNTOシドニー事務所の山下所長はNNAの取材に答え、今回のイベントに「スキー」だけでなく、「アドベンチャー」と銘打って体験型の観光も加えたことについて、「冬だけでなく、夏も楽しめることを認識させたかった」と説明。「まず、冬に来てもらい、(日本の観光に関する)知識を広めていだたきたい」と述べている。
 
日本の各スキーリゾートの出展が揃ったシドニーのスノー・トラベル・エキスポでは、1列のブースが日本関連で占められ、さしずめ「日本通りができた」(同所長)かのような状態だったという。山下所長は、3都市のエキスポとも、金融危機による経済への打撃をあまり感じさせない前年以上の盛況であったことを指摘し、一時期の経済低迷の影響を脱して「豪州人も、そろそろ旅行をしたいという意欲が出てきているのを肌で感じる。スキーをする日本の冬はもう少し先になるので、そのころまでには経済が回復すると期待しているのではないか」との見解を示した。
 
セミナー後のレセプションでは、鏡割りなども行われ、各地の代表者らと豪州の旅行関係者が熱心に話し合う姿も見られた。
(NNA)