◇夏の月山、競合少なく例年並みスキー場不振
県内のスキー場の多くが来客数を減らしている。県内最大の蔵王温泉スキー場(山形市)は、記録の残る77年以降、過去最低の入り込みに終わりそうだ。不況に加え、休日の悪天候が響いたという。

蔵王温泉スキー場の入り込み客数は3月末までで54万2900人。営業は5月上旬まで続くが、過去最低だった05年の59万1600人にさえ達しそうにない。ピークの90年の158万1000人の約3分の1だ。

スキー場は、今季から1時間単位でリフトを利用できる「18時間券」を導入。「1日券より無駄なく使える」と宣伝したが、客離れに歯止めはかからなかった。リフトを運営する蔵王索道協会の佐藤善行事務局長は「スキー離れと言われるが、ここ5年は下げ止まっていた。しかし書き入れ時の休日に悪天候が多かった」とうなだれる。

スノーパーク面白山(山形市)も、毎月、客数が前年を下回り、特に12月と3月は前年比2割以上落ち込んだ。結局、入り込み客数は前年より1400人少ない9000人だった。

天元台スキー場(米沢市)も、3月末までの入り込み客は約4万人で、例年より約5000人少ない。大型連休最終日まで営業するが、巻き返しは難しいという。本田与惣次(やそじ)取締役は「不況だからしょうがない。スキーやスノーボードはお金がかかるから、最初に削られてしまうのかな」とがっくりした様子。

一方、夏スキーの名所、西川町の月山スキー場は、10日の営業開始以来、例年並みの来客で、今年も例年と同じ15万人の入り込みを見込む。月山観光開発の担当者は「他に競合するスキー場が少なく、不況の影響は小さい」と胸を張る。7月末まで営業する。
(毎日新聞)