今年のゴールデンウイークは久々の活況となるのではと期待する声が県内で高まっている。アカデミー賞受賞の「おくりびと」やテレビドラマ「天地人」ブームに加え、自動料金収受システム(ETC)利用での高速料金割り引きがあり、2日の土曜から5連休の人も多いからだ。「天地人」の地元で「米沢上杉まつり」(29日〜5月3日)がある米沢市のように観光客向け駐車場を用意したところもある。

◇米沢上杉まつり、3万人増27万人 「天地人」地元PR
米沢市は、上杉まつりの人出を昨年より3万人多い27万人と見込む。

川中島合戦を市民が演じるハイライトの3日は、八幡原(はちまんぱら)工業団地内の企業の駐車場約1500台分を借り、車の観光客に開放。会場に近いJR米沢駅と往復するシャトルバス(片道100円)を運行し、会場周辺の混雑解消を図る。

米沢は、東北道福島飯坂インターから国道13号で約50分。首都圏からの見物客を期待する。市観光課は「みやげ店や、上杉神社の宝物殿の稽照(けいしょう)殿などの入場者も増えることを期待する」と本番を待ちわびる。

◇「おくりびと」宿泊客好調120%−−映画ロケ地の酒田
「おくりびと」の撮影で俳優らが宿泊したとPRしている「ホテルリッチ&ガーデン酒田」(酒田市)は「連休中の予約は前年比120%」と好調だ。

今月から、ETCカードを示した宿泊客には、コンビニエンスストアで使える1000円分の商品カードをプレゼント。宿泊客の囲い込みを図る。

◇高速料金値下げ、車の来場者倍増−−月山スキー場
車の来場者が大半の月山スキー場(西川町)は、ETC割り引き後の11、12日の来場者がそれぞれ540人、480人で、例年の200人前後を大幅に上回った。町産業振興課は今年の連休中の人出を例年の倍と見込む。

だが、山形道の月山インターからスキー場までは道路周辺に店がない。
「町中まで来て、名物の山菜ソバを食べたり、月山湖大噴水を見たりしてもらいたいが、素通りされるかもしれない」。町担当者の思いは複雑だ。
(毎日新聞)