スノーボード用に設計されジャンプ台などを備えた滑走施設「八方尾根スノーパーク」(白馬村八方北尾根第3)が好調だ。オープンから2季目の今季の利用者は約1カ月間に、延べ約6万7000人。少雪に悩む地元では「雪はあります。上の方なら5月の連休くらいまでは滑れます」と全国に呼び掛けている。

◇利用者は今季1カ月で6万7000人
■子供も大人も
スノーパークは、米オレゴン州で毎夏開かれる世界最大級の「ハイカスケードスノーボードキャンプ」が設計した日本初の施設。初・中級者向けの施設で、面積約5万平方メートル、標高1215メートルから同1100メートルまでの標高差115メートル、全長約500メートル、平均斜度約15度。高さの異なるジャンプ台6基、レールと呼ばれる長さ6〜9メートルの滑走台が4基、配置されている。

昨年3月8日〜4月6日の全開設期間の利用者は延べ約7万1500人。今年は期間を2倍の1月31日〜3月31日に拡大。認知度が高まり、電話での問い合わせの多さや、同村内の宿泊客の動向などから、利用者数はかなり伸びそうという。専任スタッフが常駐する託児所の設置など、集客への細かい配慮も影響しているとみられる。

パークには施設整備や安全面を管理する「ディガーズ」と呼ばれるスタッフ7人が常駐する。

ディガーズの小島アラブ一成さん(29)は「小学生から60歳代まで利用者は幅広く、今季は多い時で1日延べ約4500人が楽しんでいる。沖縄からもボーダーがやってきた」と話す。スキーでも滑走できるが、跳躍台のカーブがボード用に整備されており、スムーズにジャンプできるなどの点がボーダーの評判になっているという。

■ボードできます
しかし今季は少ない降雪量のため、八方尾根全体では利用者は伸び悩んでいる。さらに長野冬期五輪のジャンプやアルペン競技の会場でもあり、スキーが盛んな八方尾根ではボードは利用できないのでは、との先入観があるという。

スノーパークを運営する八方尾根開発では「東京に営業に行った際、八方でボードができるのかと聞き返され、驚いた」と話す。

八方尾根では、かつてアルペンスキー客との事故を避けるためスノーボードを数年間受け入れなかった時期がある。こうした事情も影響しているのでは、と話す地元関係者もいる。同社では「ボードもできます。雪もあります」と訴え、利用者の呼び込みに知恵を絞っている。

スノーパークの滑走時間は10〜12時と13〜15時半。問い合わせは八方尾根開発0261・72・2715。
(毎日新聞)