決勝1本目で転倒、でん部を強打し治療を受ける青野令(下)=福島県磐梯町・アルツ磐梯リゾート「スノーボードNISSAN X-TRAILアジアOP」(1日、福島県アルツ磐梯リゾート)

スノーボード男子ハーフパイプ(HP)世界選手権覇者・青野令(18)=スノーフレンズク=が世界の技で魅了した。決勝の1本目で転倒した影響で4位に終わったが、準決勝はこの日の最高得点の96・17をたたき出し、1位で通過するなど実力の一端を見せつけた。次戦は全日本選手権(3月10日開幕、新潟・南魚沼)に出場。初の国内タイトルを目指す。

誰が最も強かったか、全員が分かっていた。高いエアで魅了した青野の準決勝の得点は100点満点で96・17をマーク。3本滑る決勝では転倒などが響き4位に終わったが、優勝したガルドモンド(米国)が87・00だったことを考えると、“圧勝”だった。

「滑りはダメだったけど楽しめてよかった」と振り返る。今大会は欧米の選手がW杯以上に重視する世界最大級のスノーボードイベントのアジア大会。そこで賞金王を争うガルドモンドと互角以上に戦ったことに価値があった。

バンクーバー五輪まであと1年。「技をもうちょっと変えていきたい。金メダルを目指して頑張りたい」と金奪取の技の習得を誓った。試合が終わると、2日に行われる愛媛・松山城南高の卒業式に出席するため、慌ただしく父・伸之さん(39)運転の車に乗り込み、13時間ドライブへ出発した。
(デイリースポーツ)